フェレットのワクチン(ジステンバー)

今回はフェレットのワクチンについてです。

ワクチンで予防できるフェレットの病気で大切なものに、ジステンパーウイルス感染症があります。

ジステンパーウイルス感染症は犬に皮膚炎(肉球の角質の肥厚、まぶたの炎症など)、胃腸炎、神経症状(震え、ふらつき、痙攣など)呼吸器症状などを起こします。特に子犬や免疫力の下がった犬では死亡率の高い病気として知られており、混合ワクチンでの予防が推奨されています。

このウイルスはフェレットにも感染することができ、フェレットは犬よりも重症化し、死亡率が高い(100%とも言われている)と考えられています。

感染の経路は、くしゃみなどの飛沫、目ヤニや糞尿などに含まれるウイルスと接触することです。これらはウイルスが付いた人の服や靴を介しても起こりうると言われており、ずっと家の中で暮らしているフェレットでも“絶対安全”ではないのです。

この病気の予防のために、日本では犬用の混合ワクチンをフェレットに接種することが多いようです。生まれた年は計3回程度、翌年からは年1回ずつの接種が一般的です。

しかし、ワクチンの接種では注意しなければいけないこともあります。確率は低いのですが副作用が出る可能性を考える必要があるのです。

接種前には体調を確認させていただき、接種後に具合が悪くなった場合に対応可能か、などをご相談させていただくこともあります。

それらを含めて当院ではこのフェレットのワクチン接種を行っています。

毎年のワクチンでおうちのフェレットをこの怖い感染症から守ってあげましょう。

気になること、ご心配なことなどがあれば、お気軽にご連絡ください。