1ヶ月間便が出ていないというヒョウモントカゲモドキが来院しました。
ごはんもずっと食べていないようです。
何も食べていないのにおなかが張っています。
苦しくて踏ん張ったためか尾を自分で切ってしまったようです。
おなかを優しく触ると何か硬いものが触れます。
レントゲン検査でおなかの中に白くうつる異物があるのが確認できました。
白い部分をよく見ると砂の様に見えます。
床砂等で腸閉塞を起こしている疑いがあったため、相談をして手術を行うことになりました。
手術の様子です。
麻酔をかけたところです。
おなかが張っています。
大腸の中には多量の床砂と便が詰まっていました。
その砂を取り除いているところです。
切開した大腸を縫って手術を終えました。
摘出した床砂と便です。
小さい身体に沢山詰まっていて苦しかったと思います。
この子は手術にも耐えてくれてとても元気になってくれました。
ご飯もたくさん食べて良い便も出ています。
手術1ヶ月後には尾も再生してきて身体も太ってきました。 元気になって良かったです。
爬虫類を飼育する上で床材の選択には迷う事も多いです。
ヒョウモントカゲモドキなどは餌についた砂や舌なめずりによって砂を飲み込んでしまう場合があります。
少量の砂なら問題にならないことも多いですが、この子の様に腸閉塞を起こしてしまう場合もあります。普段の様子をよく観察し、床材を口にしないような工夫をする必要があるかもしれません。